れんげ食堂:昼飲みの聖地

多くのサラリーマンが年度末の忙しさに疲弊しているこの時期、同じようにぼくの心も十分に荒んでいた。

週末。

春が近づき、穏やかな昼。

せっかく荒んだ心だ。満喫したい。ぼくはそんな思いにかられていた。そうだ。昼飲みだ。死んだ魚の目で、どんよりしたオーラを放ちながら、孤独に侘しく昼飲みをしよう。

心の荒みこそがサラリーマンの醍醐味だ。社畜乙。考えてみれば、ぼくはこの時間を満喫するために上京したのかもしれない。

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レンゲ食堂 Toshu(東秀)

年度末の荒んだサラリーマンの昼飲みだ。おしゃれじゃいけない。通ぶってもいけない。飾らない日常のなかにぽつんと小さな病みを作り出す。最適な舞台はどこか。「れんげ食堂」だ。

ぼくの脚は、無条件に「れんげ食堂」に向かっていた。

席につくなり緑茶ハイを注文する。ぼくは、荒んでいるのだ。ゆっくり注文を考えている余裕はない。まずはアルコールだ。しかし、ビールではだめだ。パーティ感が出てしまう。もちろん、瓶ビールならいいいのでは?という考え方も理解している。しかし、やはり緑茶ハイである。年度末はまだ終わってない。荒れた心を満喫しながらも、身体も労らなければならない。それがサラリーマンというものであろう。

緑茶ハイに口をつけ、伏し目がちにメニューを眺める。安い。なんだか楽しい気分になってきてしまう。負のオーラを維持するため、必死でうかれる気持ちを押さえつける。

熟考の結果ぼくが出した答えがこれだ。

  • 緑茶ハイ:250円
  • 餃子:180円
  • メンマ炒め:260円
  • きくらげ卵炒め:470円

合計1,160円。税込み1,252円。侘しさを演出するためにも千円台前半で抑えることが大切だ。唐揚げや生姜焼きを選択しないことで、胃腸の疲れを気にしていることを演出している。

れんげ食堂のメニューは、みんな優しい味付けで安心できる。

家族連れや、夫婦、カップルの中で一人遠い目で緑茶ハイをすする。優しい味を堪能しながら、ふと思う。「日高屋にしないでよかった。」この日のぼくには熱烈中華食堂は重すぎる。

れんげ食堂の公式ホームページ:https://www.toshu.co.jp/renge_toshu/index.html

日高屋の公式ホームページ:http://hidakaya.hiday.co.jp/