TOLO PAN:ボヌール超えのくるみパン?

三茶は東京一の街であるが、一つだけ欠点がある。それは、パン屋に乏しいことだ。三茶のパン屋は、ブーランジェリーボヌールしかない。厳密にいえば、ミカヅキ堂や濱田屋はあるが、筆者好みのパンがあまりない。トリュフベーカリーという新しいパン屋もできたが、筆者はさかえ通り側なのであまり利用しない。総じて、筆者にとっては、三茶にはパン屋がないのだ。

そこで、隣駅である池尻大橋までパン屋を開拓しに行くことにした。まあ、池尻大橋は三茶から徒歩15分程度なので、ほぼ三茶なのだが。

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くるみパンに隠された実力

訪れたのは、TOLO PANである。かつてから「個性的なパン屋」として人気が高いパン屋であるという噂を耳にしていたからだ。

パン屋であることにも名店であることにも気づかないような外観。池尻大橋のちょっとダサめの商店街の空気を読んでいるのかもしれない。

看板も手作り感が満載である。インスタ映えを狙っていなさそうなところに好感が持てる。

訪れたのは13時過ぎ。すでに多くのパンが売れているようで、空席が目立つ。

並べ方にも媚びを感じない姿勢に、味で勝負する本気の姿勢が伺える。全体的に焼き色の濃い香ばしそうなパンが多く見られた。

しかし、筆者の本命はくるみパンだ。くるみパンを食べれば、そのパン屋の実力が分かる。くるみパンは、クロワッサンのようにシンプルの王道を行くパンでもなければ、チョコレートで着飾った花形パンでもない。そんな影の薄いくるみパンで客をうならせる。それこそが、実力があるパン屋の姿だと言える。

こうして私は、「くるみ」230円を購入し、翌日の朝に食べた。一日経っていたのに、パンが固くなっていない。くるみは鮮度があり、風味も豊かでフレッシュに感じた。三茶の唯一のパン屋であるボヌールのくるみパンはマイジャスティス。しかし、TOLO PANのくるみパンのくるみは、そんなジャスティスの立場を危うくするほど、くるみの存在感が強い。くるみを深く味わえ、くるみに向きあえる。そんなくるみパンであった。

TOLO PANの実力は十分理解した。モーニング難民である三茶民の朝ごはん事情を明るくしてくれる可能性を秘めたパン屋として、今後も注目していきたい。

TOLO PANのホームページ:http://tolotokyo.com/