味噌一:味噌で勝負する稀有なラーメン店

東京には各所に「ラーメン激戦区」があるが、激戦しているほとんどが、濃厚系ラーメンや、逆張りとしてのさっぱり系ラーメンである。どちらでもない味噌ラーメンは、戦力外として見なされがちだ。

三茶もラーメン激戦区だが、もれなく味噌ラーメンは少ない。

と思いきや、実はそうでもない。まず第一に、私が心中したい勢いで大好きな、らーめん無双の味噌ラーメンがある。一店舗でも味噌ラーメン店があるだけ恵まれているのに、なんと三茶にはもう一店舗、味噌ラーメン店があるのだ。

味噌ラーメン店が2店舗ある。これこそが、三茶が住みたい街ランキングの上位にランクインする真の理由なのかもしれない。

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「俺は札幌ラーメンなんかとは違う」

246沿いを渋谷方面に歩いていると現れる、味噌一。「MISO-NOODLE」とわざわざ書いていることからも分かる通り、味噌ラーメン専門店だ。もしかしたら、「味噌一」とかいて「MISO-NOODLE」と読む可能性すらある。

らーめん無双は、味噌ラーメンが神がかっているとはいえ、味噌以外のラーメンも展開している。しかし、味噌一は、その名の通り、100%味噌で勝負しているラーメン店なのだ。

しかも、なんとなく味噌ラーメンに特化しているわけではない。店内には、「おやじのこだわり」として、味噌ラーメンに対する熱い思いが綴られている。

・「札幌味噌ラーメンではありません!」

・「味噌一に行かなきゃ食えない味」

オーナーは、エニアグラムタイプ4なのだろうか。とにかく、個性的であり、唯一無二であることが主張されている。さらに、

・「当店は味噌一品だけで勝負している」

・「52種類の食材とスパイスを独自にブレンド」

などと、味噌一本で勝利宣言する根拠が述べられている。

食券を買うときに、まず細麺か太麺の選択肢を与えられる。

ラインナップとしては、「味噌一」を基本として、「ピリ辛」「火吹」「爆発」と三段階の辛い味噌ラーメンが用意されている。また、八丁味噌で仕上げた「赤造り」もある。

食券を渡し、味噌への情熱が秘められている背中を見つめながら待つ。

店舗の雰囲気を示すための写真である。

味噌一にはトッピングコーナーがある。一皿20円を投じれば、味玉、めんま、もやしを取る権利が与えられる。多くの店では味玉が50円か100円はするので、良心的な価格設定である。

そしてお待ちかねの味噌ラーメンが登場。今回は「味噌一コーン」を注文した。麺は太く、噛み応えがありコシがある。味噌との相性が考え抜かれた麺だと言える。

味噌スープは、白味噌ベースであり、味は濃いが「濃厚」とまではいかない。優しい甘みのある、重たすぎないスープだ。確かに、札幌味噌や、ほかの味噌ラーメンとは一味違い、この店でしか食べられない気がした。

味の濃いスープは、途中で飽きたりしがちだが、この味噌スープは52種類のスパイスのおかげか、最後まで飽きずに食べ続けることができた。なお、味の濃さが気になる人には、割りスープを用意してくれるらしい。

ちなみに、隣で「爆弾」を食べていた同伴者は、3日間ぐらい腸の不調に苛まれていた。「爆弾」は激辛であり、挑戦する人は覚悟が必要そうだ。

らーめん無双よりは重たいスープだったので、最後まで飲み干すのは難しかった。しかし、わたしは自分の愛するこの街に、味噌を信じ、味噌を愛し、味噌に人生を費やしている店があることを誇りに思う。今度は、赤味噌を食べてみよう。

味噌一 ホームページ: http://www.misoichi.com/