Tiger aka ドイーニョケンタローネ:狂気のアラビアータ

三茶民が栄通りを歩いていると、ある看板が目に入った。

この「ろぢ」の奥に、アラビアータ専門店と思わしき店があるようだ。近所に住んでいるのに初めて見た気がするのは、週4・2時間の営業という、幻に近い営業スタイルだからだろうか。

店の名前は「Tiger」というようだ。赤やタイル張り、DIY風の看板が可愛らしい外観である。しかし、中に入るや否や、我々ののほほんとした期待は裏切られた。

とにかく、文字と張り紙の数が半端ない。隙間という隙間に、文字または張り紙が敷き詰められている。これは全部、メニューなのだろうか。1枚1枚、違うメニューなのだろうか。アラビアータ専門店に見せかけておいて、かなりの多角営業の模様である。どうやら、夜は飲み屋になるそうだ。

ランチのメニューは、アラビアータか、リングイネ。トッピングの種類が豊富である。

前菜として「本日の前菜とクレソンサラダ目玉焼き付き」(350円)を注文した。モリモリのクレソンと、黄身が柔らかい目玉焼き、そしてゴーヤと鶏肉のマリネのようなものが一堂に会している。こんなに盛大にクレソンを食べる機会もない。クレソンのハーブらしい香りを満喫した。

メインディッシュは「アラビアータ(780円)」の「あさり」(250円)トッピング付き。麺は細目でつるつるしており、量が多い。あさりも存分に入っているのであさり欲が満たされる。トマトが強く、ニンニク的なものも強い。全体的に大味である。三茶民は薄味派なのでちょっと濃いと感じるが、あさりが多数入ってたので良しとする。

前菜およびアラビアータには大きな文句はなかった。ただ、何よりも張り紙の圧迫感がすごい。かなり慎重に言葉を選んでも「狂気の沙汰」としか形容のしようがない。そして、BGMのロック音楽の音量が大きすぎて騒がしい。味覚や嗅覚よりも、視覚や聴覚のほうに注意が行ってしまう。どちらかといえば繊細な三茶民には、この空間で食事を楽しむことはかなり難しかった。味に対して公正な評価を行うことが不可能である。

悪い店ではないが、センスが合わない。それに尽きた。情報量の多い空間が好きな人や、文字とロック音楽の洪水を屁とも思わない人向けの店である。

※公式ホームページはなし。どうやら店名は正式には「Tiger a.k.a ドイーニョケンタローネ」というらしい。

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