マーロウ 三軒茶屋店:三茶に似合う素朴なビーカープリン

三軒茶屋は、「住みたい街ランキング」の常連である。問題なのは、どういう年齢層の人が一票を投じているか?という点だ。筆者が勝手に想像するに、三軒茶屋は「大人になりたての背伸びしたい若者」に人気の街なのではないかと思う。若者真っただ中の人にとっては吉祥寺や下北沢のほうが遊ぶ場所に富んでいるし、子供から完全に足を洗った大人たちは恵比寿や二子玉川を選びそうである。

しかし、筆者のこうしたターゲット予測とは裏腹に、三軒茶屋の昨今の新規店舗は、二十歳前後の若者に向けられてると思わしき店が増えている。5軒もできてしまったタピオカ店、インスタ映えに走ってピークが去ったいちご専門店、そして神奈川からはるばる出店してきた、「マーロウ三軒茶屋店」である。

マーロウ三軒茶屋店は、キャロットタワーを出てすぐのセブンイレブンの隣という、三軒茶屋では最上級の部類に入る好立地にある。本店は神奈川県の秋谷で、東京には三軒茶屋のほかに、銀座の最新ビル「GINZA SIX」に入っているらしい。なぜ、銀座と並んで、三軒茶屋を選んだのか?真相は闇に葬られている。

マーロウの目玉商品は、ビーカープリンである。店内に入ると、予想以上に味のバリエーションが豊富だった。普通のプリンだけでなく、抹茶プリンやカボチャプリンなど、三茶民が好みそうなプリンの用意もある。いずれも、ロゴ入りのオリジナルビーカーに入っており、普通のプリンよりもサイズは大きい。

なお、ビーカーだけでの販売も行われている。

マーロウの店内には、プリン以外の商品も豊富に並べられている。

ジャム、ジュース、焼き菓子、さらにはカレーまでもある。「塩けんぴ」などという渋いお菓子もある。

最近のインスタ映えスイーツは、とにかく原価が安く、食べ物としてドシンプルで、サイズがデカく、価格が高い。正直、マーロウもこの手のインスタ映え系の店だと勝手に思い込んでいた。しかし、店内に入って印象は変わった。

この店は渋くて素朴である。一過的なブームを狙っているわけではない姿勢は、ポップのフォントや文字の大きさを見れば一目瞭然だ。黄色に黒い太字。おしゃれさよりも、視認性を選んでいるのだ。三軒茶屋に何気に多いご老人でも読みやすいことだろう。好感度が急上昇である。

都心に近いながらも、一定のローカル感と庶民くささを維持する三軒茶屋に馴染みたい。インスタ映えのお客さんではなく、地元民に愛されたい。そういう姿勢が感じられる店内であった。

さらに、地味に評価ポイントの高い点がある。それは、店内にフリーの水が用意されていることだ。しかも、ただの水ではなく、フルーツウォーター。インスタ映えの店は、客を並ばせてナンボ、行列の長さがステータスだと勘違いしている。一方で、このような水の設置をするマーロウには、訪れた人や会計を待った人への思いやりが伺える。

持ち帰ったのは、定番の「カスタードプリン」(650円)だ。昔ながらの素朴なプリンを、良い素材で使丁寧に作ったような、優しい味だった。とろ~り系というよりは、硬めのプリンである。サイズは大きいが、クセがないので食べ進めやすい。他のプリンの味も気になるところだ。

マーロウは、インスタ映えの店なんかではない。三茶にふさわしい、素朴で思いやりのある店だと思えた。セブンイレブンのプリンも美味しいので、隣の店は競合とも言える。地価も安くはなさそうなので、いつまで続くかは不明。しかし、三茶民はマーロウを歓迎する意を、ここに示しておきたい。

マーロウ 公式ホームページ:http://www.marlowe1984.com/

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