大衆酒場 スシスミビ:三茶民のパーティー会場

三軒茶屋には飲み屋が数多く存在する。しかし、三茶民がダントツ贔屓しているのは一か所しかない。「大衆酒場 スシスミビ」である。

スシスミビには神なポイントが4つもある。「店内は禁煙」「お通し・チャージがない」「酒を飲まなくても料理自体が美味しい」「安い」の4つだ。筆者は酒に強くないので、居酒屋のような場所にはあまり行かない。そういう人でも、まるでふらっと回転ずしに入店するかのように、気軽に足を運ぶことが出来るのである。

店内はいつも賑やかで、活気づいている。席数はそれなりに多い。

お座敷やカウンター席もある。個人的なお気に入りは、調理場が見えるカウンター席。

三茶民は、ささいなことでパーティーをする。家ご飯の時もあれば、外食の場合もある。中でもスシスミビは、最も頻繁に利用されるパーティー会場だ。お盆前半の今日も「10連休記念パーティー」の名目で訪れた。

飲み物と食事のメニュー。

本日のオススメメニューもある。

まずは「あらごしゆず」(499円)と、「キットカット」(599円)で乾杯。パーティーの開始である。

野菜好きの三茶民は、まずは野菜からスタートするのが常である。こちらは「しらすのシーザーサラダ」(499円)。水菜とサニーレタス、しらす、小さな卵の黄身がのったシーザーサラダである。味のしっかりと強いしらすと、水菜のシャキシャキ感が楽しめる。量もそれなりにあるので、野菜不足対策としても有効。パーティー開始の前にお腹に入れておくことで、食物繊維が多少は脂肪の吸収を抑えてくれるかもしれない。

サラダとセットで必ず頼むのは、「アンチョビフラポ」(399円)。カリッとした細長いポテトに、アンチョビマヨがたっぷりかかっている。とにかく美味しすぎる。フライドポテトといえば塩やケチャップが定番だが、フライドポテトの甘さを最も引き立てるのはアンチョビマヨであることがよく分かる。フライドポテト好きになら絶対におすすめしたい、三茶の名物ポテトである。

本日のオススメにあった「ネギトロと明太子とイクラのピリ辛クリーミーユッケ」(499円)が気になったので注文した。ネギトロを主体とする中に明太子がさりげなく混ざっており、いくらと卵が乗っかっている。これを混ぜて、海苔で巻いて食べる。味はとてもユッケ、なのにクリーミー。ネギトロなのに、なんかユッケ。そんな不思議な感覚を抱く、面白い一品であった。

夏はなぜか辛い物を食べたい。そういうわけで、「本場の自家製キムチ」(349円)を頼んでみた。みずみずしさがあり、さっぱりとしている。キムチ特有のムっとした感じはない。カプサイシンはしっかりと舌を攻め込んでくるが、ニンニクなどの臭いの強い成分は少なめに思える。他の料理と比べると大きな特徴はないが、シンプルでおいしい。食べやすく、後味がそんなに残らない。

スシスミビの名前の由来は「寿司」と「炭火(焼き)」だが、実は揚げ物も売りである。「ドクターフライ」という、分子調理技術を応用したハイテク揚げ機を使っているのである。酒のつまみの定番ともいえる「とりから」(349円)も、そんなドクターフライの実力が垣間見える。衣がサクサクでありながら、脂っこさがない。鶏肉はやわらかく、つるんと、プリっとしている。ほどよく下味もついており、唐揚げだけで食べても酒のつまみにしてもおいしい。

続いて「炭火」の実力を見てみよう。 スシスミビでは、本格的な炭火焼きが行われており、カウンター席では香ばしい匂いも漂ってくる。写真は、炭を交換している現場を捉えた。

こちらは、炭火焼きされたやきとりの「せせり(塩)」(120円)、「すなぎも(塩)」(120円)、「ハツ(たれ)」(150円)である。せせりは弾力があり、噛むごとに旨味を楽しめる。砂肝は文句なしのコリコリ感。ハツはサクっと噛みきれる柔らかさ。3本共通して、食感を損なうようなスジのようなものがなく、食感が良い。また、表面と内部が均一に火が通っており、脂っこさがない。焼き鳥は食感を楽しむ食べ物であるという悟りを得るに最適な焼き鳥である。

三茶民が和食と言ったら、味噌汁を飲むことが前提にある。スシスミビでも例外なく味噌汁を注文する。こちらは「濃い~!しじみの味噌汁」(199円)。磯臭さが残るしじみ独特の味を最大限抽出した味噌汁である。内容物は、しじみとネギ。1つ1つは小さいしじみだが、多数集まると存在感が増す。そんな「いわしの大群」のような味噌汁である。

なお、入っていたしじみの個数は、21.5個である。

実は、スシスミビの一番の名物は、寿司でも炭火でもない。「自家製ポテトサラダ」(349円)である。名物にして傑作。かなり細かいじゃがいもと、かなり細かく切ったゆで卵が、適量のマヨネーズで繋がれており、絶妙な一体感を出している。ちょっとプツプツとした食感がありつつもクリーミーという食感がまず良い。中にはキューブ状のハムと、薄切りのキュウリが入っている。ハムも結構味が濃く、存在感がある。そして、何より推したいポイントは、特製のタレである。甘辛のしょうゆや、かば焼きに使われるタレに類似するような特製タレと、ポテサラとの相性が抜群すぎるのだ。相性抜群という言葉は、このポテサラのためにあるといっても過言ではない。

だんだんとパーティーも締まりに近づいていく。スシスミビに来たからには、「寿司」を食べずには帰れない。今回は、「イクラ」(200円)2個、「ハマチ」(120円)、「サーモン」(120円)を注文。いくらは小粒めで、プチッと感が強い。口の中ではじけ、いくらのおいしさがとろけ出す。ハマチはコリコリと噛み応えがあり、新鮮な感じがする。サーモンは脂がしっかりのっており、甘味も強くて美味。全体的にネタの鮮度が良く、フレッシュな口当たりである。スシスミビは寿司も文句なくおいしい。

続いて、「アジフライ」(299円)。こちらもドクターフライの威力が表れており、表面サクサクで、中がとても柔らかい。タルタルソースは、マヨが濃すぎず、卵の味が残るやさしい味わいである。アジフライというと、タルタルソースの味で食べるようにゴリ推すようなものも多いが、スシスミビは決してアジフライをタルタルソースで食べさせるようなことはしない。タルタルソースはあくまで、アジフライの引き立て役。やわらかな白身を噛むごとに出てくるアジの味こそが主役なのである。

ラストを飾るのは、「鶏モモ西京焼き」(499円)。三茶民にとっては、スシスミビの良さを象徴する料理である。鶏肉はプリっとやわらかく、ジューシー。かぶりつくごとに肉汁が出てくる。炭火でゆっくり焼かれているからか、脂が落ちており、身が固くなっていない。西京漬けの味も中までしっかりとついており、味の濃さも適切だ。遠赤外線で中までしっかり火が通っているので、うっかり一口で食べようとすると熱すぎてホフホフとしてしまう。

こうして、三茶民の「10連休記念パーティー」は閉幕した。これだけ満喫しても、お会計は二人で6664円。一人3000円ちょいである。大衆居酒屋のテキトーなコースで飲み会をするくらいなら、スシスミビで飲み会をしたほうが絶対によい。食事はどれも、おつまみにもなるし、食事だけでも楽しめる。対して飲まなくても楽しめ、舌を喜ばせて帰ってこれる。

スシスミビは三茶の宝である。ぜひ長く続く店であってほしいので、これからも定期的にパーティーを開催しに行く。

衆酒場スシスミビ 公式ホームページ: https://taishusakabasushisumibi.owst.jp/

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