二足歩行 coffee roasters訪問:三軒茶屋の朝食革命

三軒茶屋と言えば、優雅なモーニングを過ごす場所に乏しいことで名高いスポットだ。三軒茶屋がキラキラした場所に見えるのは所詮非三茶民から見た印象に過ぎず、三茶民にとっては、朝食の選択肢があまり多くないことに悩まされる地なのである。

そんな三軒茶屋に革命が起きた。

まず、今年の5月、246沿いにジュウニブンベーカリーというオシャレなパン屋が誕生した。このパン屋は9:00から営業しており、8:00から営業しているブーランジェリーボヌール栄通り店よりは多少意識の高さの点で劣るものの、三茶の朝に新たな選択肢を与えてくれた非常に素晴らしい店である。

このパン屋のレビューはまた別の機会にするとして、今回紹介したいのは、2Fにある系列カフェの「二足歩行 coffee roasters」である。土日は9:00から営業しているので、少し寝坊した時の朝食スポットとして最高である。

店内は、白を基調としながらも木目やファクトリー感のある、イマドキでおしゃれな雰囲気である。ブルーボトルコーヒーっぽい雰囲気が好きな人は心地よく過ごせるだろう。

一席が大きめなので、密という感じもない。席はテーブルやカウンターがあり、どちらもPC作業でき、作業場としても重宝しそうだ。

ここでは、さまざまなコーヒーのメニューのほか、食事のメニューもある。また、1Fのジュウニブンベーカリーで購入したパンを食べることもできる。

この日は、飲み物にカプチーノとラテ(いずれも600円)、パンは1Fでショコラフランス(280円)、クロワッサンチョコ(290円)、ショコラオレ(330円)、シーフード(420円)を購入した。

この店の商品は、コーヒーもパンも食器も机も、すべてのビジュアルのレベルが高い。インスタ映えなんかに微塵も興味なく常にiPhoneの標準カメラしか使わない三茶民が撮った写真でさえ、オシャレな写真になる。

筆者が飲んだのはカプチーノ。カプチーノという名に恥じない本格的なエスプレッソに、バランスよくミルクが配合されている。苦味を軸にゆたかな広がりも感じられて美味である。ただ、非常にカフェインが強く、カフェインに弱い筆者はその後2~3時間ほど、頭痛などに悩まされてしまった。カフェインに弱い人は、ラテを選ぶべし。

そしてパンも、見た目がおしゃれというだけでなく、いずれも素材の味も、調理法も、文句なしのおいしさである。特にお気に入りはショコラオレで、オレンジピールの香りが織り交ぜられた本物のチョコを楽しめる。

店内ではコーヒー豆を購入することも出来る。

さらに、大型の焙煎装置が鎮座している。焙煎時の温度の上がり方やガス圧のかけ方などが完全自動コントロールできるスグレモノのようだ。今では何でも自動化が進んでいるが、焙煎はまだ手動で行うことが多いらしく、こうした自動化装置は革新的である。品質の安定にもつながるだろう。

気になる価格は、なんと4000万!三軒茶屋にもハイスペの波が来ているに違いない。この装置を使って、店で使う豆をすべて焙煎しているという。週2回、ばい煙の様子も見れるらしい(これらは店員さんに話を聞いた)。

二足歩行 coffee roastersは、間違いなく三軒茶屋の朝食事情に革命をもたらした店である。何より注目すべきは、栄通り側に出来てくれたことである。三軒茶屋では、246を挟んで太子堂側vs栄通り側の熾烈な争いが長年繰り広げられているが、二足歩行 coffee roastersは栄通り側に味方してくれたようだ。コロナ禍で賃料が払えなくならないよう、足しげく通っていきたい所存である。